大人になっても

益子陶器市で好みの器に出会えた。田舎の広い空を眺めながら、やたらと長い道を歩いた。帰り道、同じイベントに参加したぜんぜん知らない人たちと、ホクホク顔で電車に揺られた。

特急電車に乗って群馬に行った。喫茶店の、日当たりのいい席でカレーを食べた。ふらっと入ったコーヒー屋さんがとても素敵で、店主のお兄さんに群馬のおすすめスポットを教えてもらった。

高円寺でお酒を飲んだあと古着を買った。

会社の合宿で深夜に宿を抜け出して、コンビニでお酒を買ってみんなで熱海の海辺を散歩した。駅前のカラオケで朝方まで遊んだ。

 

最近の、生きててよかった〜!って思えた瞬間。(4分の3、みるさんと一緒にいるときじゃん。)

 

人生は遊ぶためにあるのだと思いたい。生産性なんかクソくらえだと思いたい。フラフラしたり、ボーッとすることを大切にしたい。

人が「〜したい」と言うとき、本当の性格はその真逆のものであることが多い。「謙虚でありたい」と言う人ほど根は傲慢だ。「データが大切だ」と言う人ほど感情に流されやすい。私調べ、これはかなりガチである。

 

私も例に漏れず。根っこの性格は「何かに貢献していないと不安になるから、つい他人に評価されようと頑張ってしまう人」なのだ。

だから仕事は得意。目の前の人に好かれるよう、本能的に動くことができる。しかし悲しいことに、仕事で成果を出しても「生きててよかった!」とは思わない。

 

ただのないものねだりかもしれない。他人を羨むのはやめて、今の自分を肯定すれば楽になれるのかもしれない。でも、まだ諦めないでいたい。

だってやっぱりあの瞬間が、人生の本質だと思うのだ。高校生の頃の放課後みたいな、誰かに評価されなくても、自分たちを最高だと思える瞬間。大人になったいまも、青春を諦めずに生きていたいんだ。